ヌト
ぬと
種族
英語表記
Nut
伝承元
エジプト神話
地域・文化圏
古代エジプト文化圏
概要
ヌトは、エジプト神話に登場する天空の女神である。大地の神ゲブの上に身を広げ、世界を覆う天空そのものとして語られる。太陽や星を生み、昼夜の循環に関わる宇宙的な女神である。
司るもの・権能
ヌトは、天空、星、夜空、太陽の再生、死者の保護を司る。太陽を飲み込み、朝に再び生む女神として、日ごとの再生にも関わる。
神格・立場
ヌトは、ヘリオポリスの神々の系譜に属する重要な女神である。ゲブの対になる存在であり、オシリス、イシス、セト、ネフティスの母としても語られる。
姿・象徴
ヌトは、星をまとった女性が大地の上に弓なりに身を広げる姿で表される。象徴には、夜空、星、天空、棺の内側の守護がある。
主な神話・エピソード
ヌトは、毎夕に太陽を飲み込み、夜のあいだ体内を通らせ、朝になると再び生むとされた。この物語は、太陽の沈没と再生、夜から朝への循環を示している。
関連する存在
ゲブ、ラー、オシリス、イシス、セト
信仰・祭祀
ヌトは、天空と死者の再生に関わる女神として重視された。棺や墓の装飾に表され、死者を包み込んで守る女神として信仰された。
主な登場資料
ピラミッド・テキスト、コフィン・テキスト、死者の書
