ヌト

ぬと

種族
英語表記

Nut

伝承元

エジプト神話

地域・文化圏

古代エジプト文化圏

概要

ヌトは、エジプト神話に登場する天空の女神である。大地の神ゲブの上に身を広げ、世界を覆う天空そのものとして語られる。太陽や星を生み、昼夜の循環に関わる宇宙的な女神である。

司るもの・権能

ヌトは、天空、星、夜空、太陽の再生、死者の保護を司る。太陽を飲み込み、朝に再び生む女神として、日ごとの再生にも関わる。

神格・立場

ヌトは、ヘリオポリスの神々の系譜に属する重要な女神である。ゲブの対になる存在であり、オシリス、イシス、セト、ネフティスの母としても語られる。

姿・象徴

ヌトは、星をまとった女性が大地の上に弓なりに身を広げる姿で表される。象徴には、夜空、星、天空、棺の内側の守護がある。

主な神話・エピソード

ヌトは、毎夕に太陽を飲み込み、夜のあいだ体内を通らせ、朝になると再び生むとされた。この物語は、太陽の沈没と再生、夜から朝への循環を示している。

関連する存在

ゲブ、ラー、オシリス、イシス、セト

信仰・祭祀

ヌトは、天空と死者の再生に関わる女神として重視された。棺や墓の装飾に表され、死者を包み込んで守る女神として信仰された。

主な登場資料

ピラミッド・テキスト、コフィン・テキスト、死者の書

登録日2026.05.22
更新日2026.05.22